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チェンソーマン/クァンシの死亡と復活を解説!マキマとの関係や生きてる理由も

第二部で突如として姿を現した銀髪の女性、その正体は死んだはずのクァンシでした。

『チェンソーマン』の読者たちは驚きを隠せなかったでしょう。

なぜなら彼女は作中で確実に命を落としていたからです。

143話での帰還は謎に包まれています。

支配の悪魔に操られ、チェンソーマンとの戦いで倒れた彼女が、どうして再び動けているのか。

武器人間という特殊な体質、マキマとの因縁、そして第一部で描かれた壮絶な最期が、すべて繋がっているのです。

この記事では、『チェンソーマン』のクァンシが生きてる理由、マキマから受けた支配の真相、そして3度にわたる死亡と復活の経緯について解説します。

 

 

クァンシの正体と弓矢の悪魔としての能力

銀髪で長身、モデル体型の美女という外見からは想像もつかない戦闘力を秘めた存在、それがクァンシという人物です。

表向きは元公安のデビルハンターですが、その本質は全く別のところにあります。

 

弓矢の悪魔の力を宿す存在

右目の眼帯を外すと、眼窩(がんか)から一本の矢が現れます。

その矢を引き抜いた瞬間、彼女の身体は変貌を遂げるのです。

弓矢の悪魔という名の心臓が、胸の内側で脈打っているためでしょう。

この心臓こそが、普通の人間とは一線を画す要因となっています。

悪魔の心臓と人間の肉体が融合した状態、これを武器人間と呼びます。

変身の仕組み自体は他の武器人間と共通していますが、能力を得た時期はかなり古いと推測できるでしょう。

作中では経緯や時期について明言されていません。

ただ、長年デビルハンターとして生きてきた過去から考えると、若い頃に何らかの事情でこの力を手にしたのではないでしょうか。

 

人類最強と評される格闘技術

武器に変身できる力を持たずとも、生身の状態で圧倒的な実力を誇ります。

「全人類が素手で殴り合う競技を開催したら、間違いなく頂点に立つ」。

岸辺(きしべ)による評価は、決して誇張ではありませんでした。

来日後の戦闘シーンがそれを証明しています。

公安の精鋭たちが、彼女の剣技とスピードの前に次々と倒れていったのです。

さらに驚くべきは怪力です。

吉田ヒロフミという優秀なデビルハンター、そして元バディの岸辺でさえも、ビルから投げ落とされるという結果に終わりました。

絶世の美女という容姿と、人間離れした戦闘能力。

このギャップが、彼女の魅力を一層引き立てています。

年齢は明かされていませんが、若き日の岸辺とバディを組んでいた事実から、50代程度ではないかと考えられるでしょう。

しかし美貌には全く陰りがなく、謎の多い人物といえます。

 

武器人間がもたらす驚異的な復活能力

致命傷を受けても蘇る。

そんな常識外れの現象を可能にしているのが、武器人間という存在の特性です。

 

血による再生システムの仕組み

悪魔の心臓を持つ者には、特別な能力が備わっています。

それが血液を用いた身体の修復機能です。

頭部だけになっても、適切なタイミングで血を与えられれば復活できます。

実際、愛人の一人であるツギハギ(仮称)が生首を戦場に落としたことで、クァンシは弓矢の悪魔として蘇りました。

この事実は、再生能力の強力さを物語っているでしょう。

他の武器人間たちも同様の仕組みを持っています。

レゼやサムライソードといった存在も、血があれば何度でも復活可能です。

つまり武器人間という種族そのものに、強力な回復システムが組み込まれていると分かります。

 

悪魔の力で何度も蘇る理由

なぜこのような能力を持つのか。

答えは心臓にあります。

人間の身体に悪魔の心臓が融合することで、武器人間は生まれます。

心臓そのものが悪魔である以上、その再生力も悪魔由来のものです。

普通なら即死する傷でも、悪魔の力によって修復されるわけでしょう。

ただし完全な不死身というわけではありません。

血を与えられなければ、そのまま死亡する可能性もあります。

彼女の場合、常に傍にいた愛人たちが守っていたことが、何度も復活できた要因の一つです。

 

マキマによる支配と操られた過去

運命を大きく変える出会いが訪れたのは、サンタクロースとの激戦の後でした。

支配の悪魔との遭遇が、彼女から自由を奪うことになったのです。

 

降参直後に受けた支配の術

戦う前から降参を宣言する。

この異例の行動には明確な理由がありました。

4人の愛人である魔人たち、ピンツイ、ロン、ツギハギ、コスモ。

彼女たちの命だけは助けてほしいという願いが込められていたのです。

そもそもデンジの心臓を奪う任務を引き受けたのも、愛人たちに人権と教育を与えるためでした。

しかしマキマの返答は冷酷なものでした。

「死体が喋っている」。

その一言とともに、全員の首が一瞬で落とされたのです。

これが二度目の死となります。

元バディの岸辺は、この光景に「何も見たくねぇ…」と呟き、目を背けました。

彼にとって、かつての相棒の最期を見ることは耐え難いものだったのでしょう。

 

記憶改ざんで忠実な部下に変貌

死んだはずの彼女が再び現れたのは、マキマとデンジの最終決戦の場面です。

ただし様子は一変していました。

公安対魔特異5課。

この部隊のメンバーは、かつてデンジの命を狙った武器人間たちで構成されています。

レゼ、サムライソード、そしてクァンシ。

全員が記憶を改ざんされ、マキマを憧れと尊敬の眼差しで見つめる状態に変えられていました。

「マキマは私が守るから」。

艶めかしくマキマの腰に手を回す姿は、本来の彼女からは想像できない行動です。

支配の悪魔の力により、完全に洗脳されていたことが明らかでしょう。

 

死亡から復活までの全経緯

作中で合計3回、命を落とす場面が描かれています。

それぞれの経緯を、時系列に沿って見ていきましょう。

 

闇の悪魔戦での初めての敗北

濃厚なベッドシーンという衝撃的な形で、54話に初登場します。

4人の女性魔人との関係が、読者の度肝を抜いたことでしょう。

中国からの命令は明確でした。

デンジが持つ心臓を奪取せよ。

しかし来日後、想定外の事態が次々と発生したのです。

デンジを護衛する吉田ヒロフミ、そして愛人を人質にした元バディ・岸辺との再会。

岸辺は筆談である提案をしてきます。

「マキマ殺す協力をするなら全てを教える」。

この申し出に対し、彼女は脅しとも忠告ともとれる返答をしました。

「この世でハッピーに生きるコツは無知で馬鹿のまま生きる事」「大人しく首輪をつけときな」。

戦闘の最中、サンタクロースが闇の悪魔と契約したことで事態は急変します。

ビル内にいた者たちが地獄へ召喚されたのです。

現れた闇の悪魔は、一瞬のうちに全員の両手を奪いました。

戦おうとする彼女でしたが、闇の悪魔はあっという間に頭部と下半身を切断。

これが初めての死です。

その後マキマが地獄に乗り込み、サンタクロースの依り代だったトーリカを操ることで、全員を元の世界へ連れ帰ります。

愛人のツギハギが生首を戦場に落とすと、眼窩から矢が無数に飛び出し、弓矢の悪魔として復活を遂げました。

 

マキマとの対峙で迎えた最期

復活後、愛する者たちを殺されたことで復讐心に燃えていました。

デンジへの共闘提案も、その表れです。

しかしサンタクロースは一筋縄ではいきません。

地獄で死んだロンとピンツイを人形に変え、さらにツギハギまで人質にするという卑劣な手段に出ました。

それでも彼女は、人形となったピンツイを刺されながらも抱きしめたのです。

人形にしようとするサンタクロースに対し、デンジがガソリンを浴びて自ら火をつけます。

炎に包まれ弱体化したサンタクロース。

そこで彼女は「共闘は終わりだ」と告げ、デンジの首を斬りました。

最終的にサンタクロースは、宇宙の魔人コスモによってハロウィンのことを強制的に考えさせられながら倒されます。

戦いが終わった直後にマキマが現れ、彼女は降参を宣言しました。

愛人たちの命だけは助けてほしいという懇願も虚しく、全員の首が落とされたのです。

これが二度目の死となります。

 

チェンソーマンとの最終決戦

公安対魔特異5課の一員として、マキマに支配された状態で再登場を果たします。

号令とともに、武器人間たち全員が一斉に変身してチェンソーマンに襲いかかりました。

しかし勝負は一瞬で決着します。

弓矢の悪魔に変身した姿で、大量の血を流して倒れている描写があるのです。

その後生き返る様子は描かれていないため、これが三度目の死だと考えられるでしょう。

ただし93話のマキマとデンジの最終決戦シーンでは、変身した姿でマキマの後ろにいる姿が確認できます。

マキマの能力で再び生き返らせられた可能性が高いです。

そして95話で、再度チェンソーマンに倒されています。

 

生きてる理由と第二部再登場の真相

3度も命を落としたにもかかわらず、第二部では驚きの帰還を果たしました。

その理由には、支配からの解放が深く関わっています。

 

マキマ死後に解放された支配

生きている最大の要因は、支配していたマキマの死亡にあります。

第一部の最後でデンジがマキマを倒したことにより、支配の悪魔は消滅しました。

支配されていた者たちは、この時点で解放されたと考えられます。

元々高い回復能力を持つ武器人間でした。

マキマの支配から解かれたことで、その再生能力が正常に機能し、自我も取り戻すことができたのでしょう。

レゼやサムライソードといった他の武器人間たちも、第一部で死んでしまったと思われるシーンがあります。

しかし武器人間特有の再生力があれば、どこかで生きている可能性は十分にあるでしょう。

実際、血さえあれば復活できる体質なのですから。

 

公安復帰を果たした143話

帰還は143話で描かれています。

登場するやいなや、圧倒的な戦闘力を披露しました。

注目すべきは、公安のデビルハンターに戻っている点です。

元々公安に所属していた時期があり、岸辺とバディを組んでいました。

中国からの刺客として来日し、マキマに支配されるという紆余曲折を経て、再び公安の一員となったわけです。

ただしマキマに支配されていた記憶が残っているのか、チェンソーマンとの戦闘を覚えているのかは明かされていません。

記憶が改ざんされていた以上、あの時期の出来事を思い出せない可能性もあるでしょう。

いずれにせよ自由を取り戻し、公安で新たな人生を歩み始めたことは確かです。

今後の活躍に期待が高まります。

 

岸辺との関係と元バディの絆

語る上で欠かせないのが、岸辺との複雑な関係性です。

二人の間には、バディ以上の深い感情が存在していました。

 

若き日の出会いと恋愛の行方

元公安所属のデビルハンターとして、若い頃は岸辺とバディを組んでいました。

8巻のおまけ漫画には、二人の出会いが描かれています。

出会ったその日に口説いてきた岸辺。

しかし返答は拳でした。

それでも諦めることなく、岸辺は口説き続けましたが、その度に殴られたのです。

やがて彼女はレズビアンに目覚めます。

岸辺の恋は呆気なく散り、振られる結果となりました。

それでも岸辺の中で、想いが消えることはなかったようです。

 

刺客として再会した複雑な心境

公安と中国からの刺客という敵対関係になりながらも、二人はお互いを理解し合っていました。

筆談でマキマを殺す協力を持ちかける岸辺に対し、彼女は忠告します。

「無知で馬鹿のまま生きる方が幸せだ」。

この会話からは、かつてのバディとしての信頼関係が垣間見えるでしょう。

戦闘では敵として対峙しましたが、マキマに処刑された際、岸辺は「何も見たくねぇ…」と呟きました。

この言葉から、彼が現在も愛していたことが分かります。

長年の時を経ても消えない想い。

岸辺にとって、ただのバディ以上の存在だったのです。

 

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4人の愛人である魔人たちとの家族愛

特徴づけるもう一つの要素が、常に連れている4人の魔人たちです。

彼女たちとの関係は、単なる仲間以上のものでした。

 

ピンツイ・ロン・ツギハギ・コスモの存在

愛人は全員女性の魔人です。

ポニーテールが特徴のピンツイ、頭部にツノがあるロン、全身に縫い目があるツギハギ、そして宇宙の魔人コスモ。

初登場シーンでは、5人の濃厚なベッドシーンが描かれ、読者に強烈な印象を与えました。

単なる恋愛関係ではなく、深い絆で結ばれた特別な関係性であることが分かります。

そもそもデンジの心臓を奪う任務を引き受けたのは、彼女たちに人権と教育を与えるためでした。

魔人という立場ゆえに差別される存在に、人間らしい生活を送らせたいという願いがあったのです。

 

命を懸けて守る覚悟

魔人たちとの絆は、家族のように固いものでした。

5人の結束は非常に強く、お互いのためなら命も惜しくないという関係性です。

サンタクロースとの戦いで、ロンとピンツイは地獄で命を落とします。

人形にされたピンツイに刺されながらも、抱きしめました。

そしてツギハギが人質にされた時も、動揺を隠せませんでした。

愛する者たちを守れなかったことへの後悔と怒り。

それが戦う原動力となっていたのです。

最期、マキマに降参したのも、残された愛人たちだけでも助けたいという思いからでした。

しかしマキマは容赦なく全員の首を落とします。

この残酷な結末は、最も辛い死に方だったでしょう。

 

まとめ

『チェンソーマン』のクァンシは、弓矢の悪魔の心臓を持つ武器人間として、血による再生システムにより何度も復活を果たしました。

作中で3回の死亡を経験しながらも、武器人間特有の回復能力が生きてる理由となっています。

マキマに支配され記憶を改ざんされた時期もありましたが、マキマの死亡により支配から解放されました。

第二部の143話では公安に復帰し、再び自由な身として活動を始めています。

岸辺との深い過去、4人の魔人たちとの家族のような絆、そして武器人間としての特殊な能力。

これらすべてが彼女の魅力を形作っており、復活できた要因は武器人間の再生力とマキマからの解放、この2つが重なった結果といえるでしょう。