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鬼滅の刃/猗窩座がかっこいいと人気の理由!強さとかっこいい戦闘スタイルも解説

『鬼滅の刃』で屈指の人気を誇る敵キャラクターが、上弦の参・猗窩座(あかざ)です。

多くの読者から愛される理由は、その圧倒的な強さと武人らしい戦闘スタイル、そして悲しい過去にあります。

煉獄杏寿郎との激闘は多くのファンの心に深く刻まれており、猗窩座の魅力を決定づけた名場面となっています。

単なる悪役を超えた複雑な人物像が、読者の共感と人気を集める要因となっているのです。

この記事では、『鬼滅の刃』の猗窩座がかっこいいと人気を集める理由について解説します。

 

 

猗窩座の圧倒的な強さと戦闘能力

猗窩座(あかざ)は『鬼滅の刃』において、上弦の鬼の中でも特別な存在感を放つキャラクターです。

その強さの秘密と戦闘能力について詳しく見ていきましょう。

 

上弦の参として100年以上君臨する実力

十二鬼月の序列において上弦の参に位置する猗窩座は、鬼舞辻無惨配下の中でも上位3位という圧倒的な地位を築いています。

鬼舞辻無惨が語った「上弦の鬼は100年以上変わっていない」という事実が示すように、江戸時代から現代まで長期間にわたってこの地位を維持し続けているのです。

この期間の長さは、猗窩座の実力が他の鬼たちを圧倒していることを物語っています。

実際に、鬼殺隊の最高位である柱を複数人葬ってきた実績を持ち、その戦闘力は折り紙付きです。

無限列車編では炎柱・煉獄杏寿郎を倒し、無限城編では竈門炭治郎と冨岡義勇の二人を同時に相手取りながらも優位に立つなど、その強さは作中でも際立っています。

 

破壊殺による武闘派の戦闘術

猗窩座が使用する血鬼術『破壊殺(はかいさつ)』は、非常にシンプルでありながら恐ろしい威力を秘めています。

身体能力を極限まで強化し、徒手空拳による攻撃を主体とする戦闘スタイルが特徴的です。

他の上弦の鬼たちが飛び道具的な血鬼術を駆使するのに対し、猗窩座の戦い方は正面からの肉弾戦に特化しています。

空式による中距離での拳圧乱打、乱式での近距離連携攻撃、そして脚式による蹴り技など、多彩な技を織り交ぜた戦闘を展開します。

特に威力が際立つのが滅式(めつしき)と終式(しゅうしき)です。

滅式は煉獄杏寿郎の奥義『煉獄』と正面衝突して打ち破るほどの破壊力を誇り、終式の青銀乱残光(あおぎんらんざんこう)は水の呼吸十一の型『凪』でも防ぎきれない範囲攻撃となっています。

 

術式展開・羅針の感知能力

猗窩座の戦闘の根幹をなすのが『術式展開』と呼ばれる技術です。

羅針(らしん)という感知フィールドを展開することで、その領域内における相手の闘気を察知し、動きを先読みすることが可能になります。

この能力により、猗窩座は相手の攻撃パターンを事前に把握し、的確な反撃や回避を行うことができるのです。

100年以上という長期間にわたって鬼の不死性を活かし、数多くの強者との戦いを通じて磨き上げられたこの技術は、まさに至高の領域に達していると言えるでしょう。

 

かっこいい戦闘スタイルが生む武人の美学

猗窩座の人気を支える大きな要因の一つが、その独特な戦闘スタイルにあります。

他の鬼たちとは一線を画す武人らしさが、多くの読者の心を掴んでいるのです。

 

正々堂々とした拳による戦い方

『鬼滅の刃』に登場する他の鬼たちの多くが、姑息な手段を用いた戦闘を展開する中で、猗窩座の戦い方は際立って男らしいものとなっています。

魘夢(えんむ)が夢を利用した暗殺を試みたり、妓夫太郎(ぎゅうたろう)が毒を使った搦め手を用いたりする中、猗窩座は武器すら使わず、拳のみで勝負を挑むのです。

この正面からの肉弾戦というスタイルは、炭治郎たち鬼殺隊と同様の王道的な戦闘方法であり、敵でありながらも読者の共感を呼ぶ要素となっています。

卑怯な手段に頼らず、純粋な実力勝負を挑む姿勢は、武人としての誇りを感じさせるものです。

 

他の鬼とは一線を画す男らしさ

また、童磨(どうま)が血鬼術を駆使した搦め手を用いたり、半天狗が本体を隠して逃げ回ったりする戦法と比較すると、猗窩座の戦闘哲学は明確に異なります。

相手の力を認めた上で、真正面から挑むその姿勢は、敵キャラクターでありながらも尊敬に値するものです。

また、戦いにおいて一切の妥協を許さない姿勢や、自らの信念を貫き通す強い意志も、猗窩座の魅力的な側面として挙げられます。

 

強者への敬意と弱者への厳しさ

猗窩座の行動原理は非常に単純明快で、強者には敬意を表し、弱者は徹底的に嫌うというものです。

この一貫した価値観が、キャラクターとしての魅力を高めています。

煉獄杏寿郎との戦いでは、その強さを認めて「鬼にならないか」と勧誘し、致命傷を与えた際も「死んでしまうぞ杏寿郎!鬼になれ!」と、敵でありながら強者の命が失われることを惜しむ発言をしています。

一方で弱者に対しては「雑草」と吐き捨て、「話の邪魔になりそう」という理由だけで攻撃を加えようとするなど、その対応は非常に厳しいものです。

この極端なまでの価値観の違いが、猗窩座というキャラクターの個性を際立たせています。

 

人気を支える悪役としての魅力的な設定

猗窩座が多くの読者から愛される理由は、悪役としての完成度の高さにもあります。

主人公との関係性や一貫した信念が、印象深いキャラクターを作り上げているのです。

 

主人公との深い因縁関係

印象に残る悪役の多くは、主人公との特別な関係性を持っています。

猗窩座もその例に漏れず、炭治郎との間には深い因縁が生まれています。

無限列車編で煉獄杏寿郎を目の前で殺されたという出来事は、炭治郎にとって忘れることのできない記憶となりました。

一方の猗窩座にとっても、炭治郎は煉獄戦の去り際に日輪刀で串刺しにされ、「逃げるな卑怯者!」と煽られた相手として記憶されています。

さらに、炭治郎たちを逃したことで鬼舞辻無惨からパワハラを受けたことも、猗窩座の恨みを深めることになりました。

 

一貫した行動原理と信念

猗窩座の魅力は、その行動原理の一貫性にあります。

弱いものを嫌い、ひたすらに強さを求めるという信念は、作中を通して全くブレることがありません。

公式ファンブックによると、人を食べている時間よりも鍛錬をしていた時間の方が長かったとされており、彼が何よりも「強くなること」を重視していたことがわかります。

この徹底した姿勢は、魅力的な人物の特徴として心理学でも認められており、読者の印象に強く残る要因となっています。

 

煉獄戦で見せたかっこいいシーン

無限列車編における煉獄杏寿郎との戦いは、猗窩座の魅力が最も発揮された場面の一つです。

満身創痍の状態で現れた煉獄さんと、上弦の参としての圧倒的な実力を持つ猗窩座との戦いは、まさに一進一退の攻防となりました。

戦闘中に見せる武人らしい振る舞いや、相手の強さを認める発言、そして最終的に朝日の到来により退却を余儀なくされる展開は、敵キャラクターでありながらも読者の心に深い印象を残しました。

 

記憶を失っても残る人間時代の想い

鬼となった猗窩座は人間だった頃の記憶を失っていますが、その想いや価値観は深く刻み込まれています。

この設定が、キャラクターとしての深みを与えているのです。

 

恋雪への一途な愛情

猗窩座の人間時代の名前は狛治(はくじ)といい、恋雪(こゆき)という女性への深い愛情を抱いていました。

病気の父親を亡くした絶望の中で出会った師匠慶蔵(けいぞう)の娘である恋雪との関係は、狛治にとって人生の希望そのものでした。

花火の夜に交わした「誰よりも強くなって、一生あなたを守ります」という約束は、記憶を失った後も猗窩座の行動原理として深く刻み込まれています。

特に注目すべきは、猗窩座が「女性を食べないし殺さない」という特徴を持っていることです。

これは明らかに人間時代の恋雪への愛情が、鬼になってからも彼の行動を制約している証拠と言えるでしょう。

また、童磨(どうま)が多くの女性を囲うキャラクターとして描かれているのに対し、猗窩座は一人の女性への想いを貫く一途なキャラクターとして対比的に描かれています。

 

師匠慶蔵から受け継いだ技術

猗窩座の技には、人間時代の師匠である慶蔵から受け継いだ要素が随所に見られます。

義勇と炭治郎との戦いで見せた、振り下ろす刀を側面から拳で弾いて折る技などは、慶蔵が最も得意としていた技術の一つでした。

術式展開・羅針についても、恋雪がいつも身に着けていたかんざしの模様がモチーフとなっており、大切な人への想いが技として昇華されています。

 

女性を守る意識と鍛錬への執着

狛治時代に交わした「誰よりも強くなって、一生あなたを守ります」という約束は、鬼になって記憶を失った後も猗窩座の行動を支配し続けています。

人を食べるよりも鍛錬に時間を費やしていたという事実や、「女性を食べないし殺さない」という特徴は、この約束が深層意識に刻み込まれている証拠です。

また、猗窩座が弱者を忌み嫌うのは、大切な人を守り切れなかった弱い自分自身に対する自己嫌悪の表れと考えられます。

鬼として効率よく強くなるためには人間を食べることが重要ですが、猗窩座はそれよりも自らの技を磨くことを優先していました。

 

悲しい過去が織りなす同情を誘う境遇

猗窩座の最大の魅力は、そのバックグラウンドにある悲劇的な過去にあります。

多くの読者が同情を禁じ得ない境遇が、キャラクターとしての深みを与えているのです。

 

父親と恋人を失った壮絶な人生

人間時代の猗窩座である狛治(はくじ)は、病気の父親のために盗みを働き、罪人としての入れ墨を入れられるという厳しい境遇にありました。

父親は「真っ当に生きろ まだやり直せる」という言葉を残して自殺してしまい、狛治は深い絶望に陥ります。

その後、師匠である慶蔵(けいぞう)と出会い、娘の恋雪(こゆき)との間に愛情を育みました。

花火の夜に結婚を誓い合い、「誰よりも強くなって、一生あなたを守ります」と約束を交わした二人でしたが、隣の剣術道場による毒殺により、恋雪と慶蔵の両方を同時に失うという悲劇に見舞われます。

狛治が駆けつけた時には既に二人とも死亡しており、父親に続いて大切な人たちの死に目にも会えないという、想像を絶する過酷な運命を背負うことになりました。

復讐として67人を素手で皆殺しにした後、自暴自棄になっていた狛治は無惨と出会い、鬼へと変えられてしまったのです。

 

無惨からのパワハラに耐える姿

鬼になった後の猗窩座も決して恵まれた環境にはありません。

上司にあたる鬼舞辻無惨からは無慈悲なパワハラを受け続けています。

無限列車編後、柱の一人を倒したという報告に対しても「柱を殺したから何だというのだ」と冷たく言い放たれ、炭治郎たちを逃したことを責められて血をコントロールされ、体を痛めつけられました。

これほどの理不尽な扱いを受けながらも、猗窩座は身を粉にして働き続けているのです。

 

最期に見せた人間性への回帰

猗窩座の最期は、『鬼滅の刃』の中でも特に印象的なシーンの一つです。

炭治郎と義勇との戦いで頸を切られても生き残るという異常な粘り強さを見せた後、人間時代の記憶を取り戻し、自らの体を攻撃して自害を始めます。

無惨が猗窩座の意識に入り込んで説得を試みますが、恋雪の魂が現れて猗窩座を迎えに来ます。

「大事な時にそばにいなくてごめん」「約束を一つも守れなかった」と後悔を口にする猗窩座に対し、恋雪は「もう充分です」「お帰りなさい」と優しく迎え入れました。

最後は最愛の人である恋雪を胸に抱えて崩壊していく猗窩座の姿は、多くの読者の心を打つ名シーンとなっています。

 

まとめ

猗窩座がかっこいいと人気を集める理由は、その圧倒的な強さ、武人らしい戦闘スタイル、そして悲しい過去にあります。

正々堂々とした戦い方や一貫した信念、主人公との深い因縁関係が、単なる敵キャラクターを超えた魅力的な存在に仕上げています。

記憶を失ってもなお残る人間時代の想いや、無惨のパワハラに耐える境遇、そして最期に見せた人間性への回帰は、多くの読者の共感と同情を誘いました。

これらの要素が組み合わさることで、猗窩座は『鬼滅の刃』屈指の人気キャラクターとしての地位を確立したのです。