『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称:『ダンまち』)には、物語を通じて多くのキャラクターが命を落としています。
時には感動的な最期を迎え、時には衝撃的な死を遂げたキャラクターたち。
神々が人間と共に暮らす世界を舞台にした本作では、ダンジョンと呼ばれる迷宮に挑む冒険者たちの物語の中で、数々の死亡シーンが描かれてきました。
また、本記事では神々の「強制送還」についても取り上げています。
作中において、神が天界へ強制送還されることは実質的な死亡と同等の意味を持つためです。
作品の展開に大きな影響を与え、ファンの心に深く刻まれた死亡シーンの数々。
そして、神の力を失い天界へと強制送還された神々の物語もまた、作品における重要な転換点となっています。
なかには奇跡的な復活を遂げたキャラクターや、激闘の末に生死不明となったキャラクターも存在します。
この記事では、『ダンまち』に登場する死亡キャラクターについて、死因や死亡シーン、強制送還された神々についても解説していきます。
『ダンまち』死亡キャラ完全まとめ
ここからは、『ダンまち』で命を落としたキャラクターたちを、その状況に応じて4つのカテゴリーに分類して解説していきます。
確実な死亡から生死不明のケースまで、すべての事例を網羅的にまとめています。
確実に死亡が確認されたキャラクター
『ダンまち』で完全な死亡が確認されているキャラクターは以下の通りです。
- リーネ(ロキ・ファミリア)
- フィルヴィス(ディオニュソス・ファミリア)
- アリーゼ、ライラ、輝夜(アストレア・ファミリア)
- ザルド(ゼウス・ファミリア)
- アルフィア(ヘラ・ファミリア)
- レヴィス
天界送還された神キャラクター
神の力を失うことで天界へ強制送還されたキャラクターたちです。
- ディオニュソス
- アルテミス
- アストレア
- エレボス
死亡後に復活したキャラクター
死亡後、奇跡的に復活を果たしたキャラクターは唯一ウィーネのみです。
彼女は異端児(ゼノス)として初めて蘇生魔法による復活を成功させた特異なケースとなっています。
フェルズの蘇生魔法により、完全な形での復活を遂げました。
死亡キャラの死因・死亡シーンを一覧で解説
ここからは、『ダンまち』で命を落としたキャラクターたちの最期のシーンと死因について、それぞれ詳しく解説していきます。
物語に大きな影響を与えたこれらの死亡シーンを、ストーリーの展開に沿って紹介します。
リーネ:闇派閥の罠により致命傷
ロキ・ファミリアの第三級冒険者だったリーネは、人造迷宮クノッソスの探索中に悲劇的な最期を迎えます。
闇派閥(イヴィルス)の罠により主力メンバーと離れ離れになったところを、ヴァレッタ・グレーデの襲撃を受けます。
行き詰まった状況で致命傷を負い、仲間たちに助けを求めることもできないまま息絶えました。
ディオニュソス:神の力を失い天界へ強制送還
ワイン作りの名手として知られた酒神ディオニュソスは、人造迷宮クノッソスでの戦闘中に予期せぬ事態に遭遇します。
エニュオという謎の存在の罠にかかり、神の力を完全に失ってしまいます。
その結果、天界への強制送還を余儀なくされました。
一説では、自らの意思で天界に戻ったとも言われています。
フィルヴィス:エインにより殺害され食人花の餌に
ディオニュソス・ファミリアの中心人物であったフィルヴィスは、主神ディオニュソスの強制送還後も戦い続けました。
しかし、神の恩恵を失った状態で怪人(クリーチャー)のエインと対峙。
エインによって首をへし折られ、その遺体は残酷にも食人花の餌食となりました。
アルテミス:魔獣アンタレスに殺害
貞潔を司る女神アルテミスは、オラリオの外で魔獣「アンタレス」との戦いに挑みます。
しかし、アンタレスの圧倒的な力の前に敗れ、その体を捕食されてしまいます。
アンタレスが彼女の「神の力(アルカナム)」を奪おうとしたため、最終的にはベル・クラネルが放った「オリオンの矢」によって命を落とすことになります。
アストレア:正義の剣の破壊により死亡
正義と秩序を司る女神アストレアは、邪神ヘルメスの陰謀に巻き込まれます。
ヘルメスは彼女が持つ「正義の剣」を狙い、剣製都市で対峙。
アストレアは最後まで抵抗を続けますが、結果として自らの命と引き換えに剣を破壊することを選びます。
アリーゼ:ジャガーノートとの戦闘で爆死
アストレア・ファミリアの戦いを象徴する死亡シーンの一つです。
ルドラ・ファミリアの仕掛けた爆弾によって出現した強大なモンスター・ジャガーノートとの死闘の中で、アリーゼは自身の魔法でジャガーノートの防御を破ることに成功します。
しかし、リューに止めを刺すよう指示を出した直後、爆発に巻き込まれて命を落としました。
ライラ:反射魔法で失明後に殺害
アストレア・ファミリアの副団長として活躍していたライラは、ダンジョン下層部での悲劇的な戦いで命を落としました。
仲間が放った魔法がジャガーノートの魔法反射装甲に反射し、その光で失明してしまいます。
視界を失った状態で必死に戦いを続けましたが、的確な判断ができないまま殺害されてしまいました。
輝夜:ジャガーノートにより胴体切断
輝夜もまた、アストレア・ファミリアの運命を分けた戦いで壮絶な最期を迎えます。
団長アリーゼの指示で、リューを生かすための特攻作戦に参加。
双葉と呼ばれる小刀を使ってジャガーノートに果敢に挑みます。
背中への攻撃には成功したものの、直後にジャガーノートの尾による一撃で胴体を真っ二つにされ、絶命しました。
ザルド:オッタルとの決戦で死亡
かつて「暴喰」の二つ名を持つレベル7の冒険者だったザルドは、闇派閥(イヴィルス)との協力でオラリオを襲撃します。
その中で、オラリオ最強の冒険者オッタルと一対一の決戦を展開。
互いに一歩も引かない激しい戦いを繰り広げましたが、最終的にオッタルによって魔法「レーア・アムブロシア」を破られ、命を落としました。
アルフィア:激戦による持病悪化
元ヘラ・ファミリアの眷属で、レベル7の魔導士として名を馳せたアルフィアは、オラリオ襲撃時に複数の強敵と激戦を繰り広げます。
アイズ・ヴァレンシュタインやリヴェリア・リヨス・アールヴ、ガレス・ランドロック、そしてアストレア・ファミリアとの壮絶な戦いの末、持病が限界に達し、力尽きてしまいました。
特別なケースの死亡キャラ
ここからは、通常の死亡とは異なる特殊なケースとして注目すべきキャラクターについて解説していきます。
強制送還された邪神、怪人としての死、そして奇跡の復活を遂げたケースなど、『ダンまち』ならではの特別な事例を詳しく見ていきましょう。
エレボスの強制送還
原初の幽冥を司る地下世界の邪神であり、自称「絶対悪」を名乗るエレボス。
オラリオの暗黒期において、闇派閥(イヴィルス)の首魁として暗躍し、オラリオの破壊を目論みました。
オラリオ最強の冒険者オッタルらと対峙し、激しい正義問答を繰り広げますが、最終的には敗北を喫します。
ザルドとアルフィアが戦死する中、エレボスも天界への強制送還という運命を辿ることとなりました。
レヴィスの死亡と真相
外伝「ソード・オラトリア」で重要な役割を果たした怪人レヴィスは、魔石を吸収して能力を強化できる特殊な存在でした。
アイズ・ヴァレンシュタインに対して強い執着を見せ、彼女を「アリア」と呼び続けました。
何度も激しい戦いを繰り広げた末、最後はアイズのスキル「復讐姫(アヴェンジャー)」によって魔石を砕かれ、灰となって消滅しました。
実は、レヴィスの正体については謎が多く残されています。
当初の設定では、アストレア・ファミリアの団長アリーゼの肉体を何者かが乗っ取ったという設定も存在しましたが、後に作者によって変更されています。
この設定変更により、物語はより深みのある展開を見せることになりました。
ウィーネの死と復活劇
異端児(ゼノス)の一種である竜種(ヴィーヴル)のウィーネは、イケロス・ファミリアによって捕らえられ、額の「ヴィーヴルの涙」を剥ぎ取られたことで暴走。
敵の能力で幻覚を見せられ、制御不能となって街を破壊し続けました。
最期は敵の槍により致命傷を負い、ベルへの感謝の言葉を残して息絶えます。
しかし、裏仕事の専門家フェルズが持つ未完成の蘇生魔法により、奇跡的な復活を遂げます。
これは『ダンまち』世界において、蘇生魔法による初めての成功例となりました。
復活後、ウィーネはベルたちと感動的な再会を果たし、最終的には仲間の異端児とともにダンジョンへ帰還することを選択します。
まとめ
『ダンまち』で描かれた死亡シーンや強制送還は、物語に大きな転換点をもたらしてきました。
確実な死亡が確認されたキャラクターから、天界へ強制送還された神々、そして唯一の復活を果たしたウィーネまで、それぞれが作品に深い影響を与えています。
特に印象的なのは、アストレア・ファミリアの壊滅的な被害、レヴィスとアイズの因縁の決着、そしてウィーネの感動的な復活劇でしょう。
これらの出来事は、ファンの間でも高く評価されている重要なシーンとなっています。